リケジョが求める働き方をリサーチ! やりがいよりも重視するものは…
【会社・職場に何を求めますか?】リケジョは仕事のやりがいよりも●●を求めている!?リケジョが求める働き方が明らかに!
弊社では、働く女性(リケジョ)を対象に、女性の働き方に関する調査を実施しました。
2019年12月に世界経済フォーラム(WEF)の「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」のランキングが発表されましたが、調査対象153カ国のうち日本は121位。2018年は110位でしたが、順位を落としています。
女性活躍社会が推奨されている日本ですが、出産や育児など、働き方についてまだまだジェンダー格差の解決が必要なようです。
その中でも、リケジョと呼ばれる女性は、どのような働き方を望み、出産・育児にどのような考えをもっているのでしょうか?
◆リケジョが会社・職場に求めていることは?
「会社・職場に求めることを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『良好な人間関係(47.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『スキルアップ・キャリアアップ(46.5%)』『女性が活躍できる職場(45.9%)』『興味のある分野で仕事をすること(42.9%)』『責任のある仕事を任せられる(26.8%)』と続きました。
リケジョは、仕事のやりがいよりも、人間関係やスキルアップ・キャリアアップを重視しているようです。
◆出産・育児への不安と希望が明らかに
「出産・育児に対しての不安を教えてください」と質問したところ、『仕事との両立(49.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『産休・育休の取得(17.1%)』『復帰後の居場所(15.9%)』『仕事でのキャリアアップ(14.1%)』と続きました。出産・育児に追われ、仕事ができるか不安な方が多いようです。
その不安に対して、どのような希望があれば解消されるのでしょうか?
「出産・育児に対しての希望を教えてください」と質問したところ、『時短勤務・テレワーク(37.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『女性向けの福利厚生制度(29.2%)』『出産・育児後もキャリアアップできる(15.3%)』『再雇用制度の導入(14.5%)』と続きました。
時短勤務・テレワークのような制度があれば、出産・育児に対する不安も解消されるようです。出産・育児を迎えても、働きたいというリケジョが多いことが予想されます。
◆資格や手に職をつけるのは良いのか…?リケジョの本音
「資格や手に職をつけるのは必要だと思いますか?」と質問したところ、9割以上の方が『とても必要(48.8%)』『必要(42.1%)』と資格や手に職をつけるのは必要だと回答しました。
資格や手に職をつけることは、重要であると考えているようです。
<資格や手に職をつけておくべき理由とは?>
・「再就職やキャリアアップに必要になると思うから」(20代/宮城県)
・「スキルがあることが明確に証明できるから」(20代/大阪府)
・「資格のある仕事をしてるので、正直持っていない方と比べると復帰しやすかったです」(30代/大阪府)
・「子育て中や子育て終わった後でも働ける」(40代/北海道)
などの回答が寄せられました。
◆リケジョが選ぶ人気の業種、業界
「どのような業種・業界の選択肢が考えられますか?」と質問したところ、10人に1人のリケジョが、『建設業界(10.0%)』と回答しました。資格などで優遇されそうな研究開発・教育関係を選ぶ方もいれば、フレキシブルな働き方が望まれるIT業界を選択する方もいるようです。
数ある選択肢の中で建設業界を検討するリケジョの方もいることが判明しました。男性の職場というイメージのある建設業界ですが、もしかしたら、リケジョにとって納得できる働き方ができる業界なのかもしれません。
今回の調査で、リケジョの方が望む働き方が明らかになりました。ジェンダー格差を解決するためには、良好な人間関係、女性向けの福利厚生制度の充実や、管理職としてのキャリアアップが図れる職場づくりが重要です。また、出産・育児後でも女性が活躍できるような後押しが必要でしょう。